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No,370



最新号 vol.370   「本当の細菌の働き」 難易度:中~高


あらゆる細菌にたいする研究は、的を得ないために、あらゆる治療法は、治癒しなかったり、治癒が遅れたり、またハイリスクな殺菌作用のある薬剤のために身体を確実に蝕む副作用を生じているので、あまりにも迷信による結果が多いのが、疑わざる現実である。千島博士の説でさえも、この細菌の存在意義については、基礎医学の域から出ないのである。


素晴らしき大腸菌


 大腸菌について、現代では、生物学では生物の最初がほとんど腸でできているミミズといわれることから、病気について腸の機能を重視する医者も少なくない。

 大腸菌は食べ物の分解・消化吸収に関与している善玉菌と、有害といわれている悪玉菌とに区別され、健康な人であれば、善玉菌20%、悪玉菌10%、70%は「日和見菌」といって、良い働きも悪い働きもする菌種と言われる。

 善玉菌の代表格として乳酸を作り出す乳酸菌、乳酸や酢酸を作り出すビフィズス菌(乳酸の1000倍)、酢酸や酪酸を作り出すルミノコッカス・コプロコッカスなどが挙げられ、発がん性物質の分解・無毒化をする大腸菌もあるとされている。なお善玉菌のエネルギー源は、糖分や食物繊維の発酵とされている。そうして、人間は離乳期まではビフィズス菌が90%を占めるが、以降は酵素があると死んでしまうため酵素の増加とともにビフィズス菌が減り始め、反対に''悪玉菌が増え続け、これら善悪の菌が1000種あり、数は1000兆で、重さは1.5キロともなるといわれている。なお便の半分は細菌の死骸で他は未消化の繊維である。しかし乳酸は疲労物質で有害といわれている。



ビフィズス菌は、赤ちゃんには必要なもの

 デンマークのオルラ・ヤンセンたちの研究グループは、ヨーグルト中の乳酸菌は乾燥に弱い種であるほか、結腸内に共生している乳酸菌類とは違った種であり、ヨーグルト、あるいはその中にいる乳酸菌は人間の腸管内ではまったく繁殖することができない、これらの乳製品中に存在する連鎖状球菌や桿菌状の乳酸菌などを糞便中にみることは極めて稀である、というように論じた。健康な人の便中にみられる乳酸菌は、2種類の桿菌であり、そのなかのビフィズス菌は母乳を与えられている乳児の便中には多く人工乳によって育てられる乳児には少ない、錠剤などに加工した薬品は乳酸菌としての効果はない、としている。

 これに加えて、現在ではヨーグルトを経口で摂取しても、胃において乳酸菌はほとんど死滅し、腸には到達しない事が判明している。死菌になることが公にわかると、今度は死滅した加熱死菌体も疾病予防効果の可能性があるとしているが、これはどこまでメリットがあるのか不明である。科学的根拠となり得る臨床試験をしたものではない。

 ビフィズス菌が90%というのは、離乳までは腸も未熟であるために完全栄養食の母乳牛乳を摂取し、それを分解吸収させる働きがビフィズス菌であるために多いだけで、以後は様々な食べ物にすでに様々な菌が入ったものを摂取しそれらに応じて分解吸収をする菌や、また腸が毒されていないほど毒素排泄に関与する菌が多数生じる。このことは以下の研究からも言えることである。それを善玉菌のビビィズス菌や乳酸菌だけを増やそうというのは自然たる人体の理に合わない。

 また、ヤンセンは結腸不要説に反論したとき「この考えは誤りであり胃や小腸では細菌による消化は殆ど行なわれない。ふつう7メートルの長さがある人の小腸を食物が通過するのに2~3時間であるのに、わずか1メートルしかない結腸には12~24時間も留まっているのは、結腸内で消化困難な食物部分を共生細菌によって消化し、水分とともに吸収しているからである。結腸に食物が長時間停滞している間に乳酸発酵が起きて乳酸を生じ、これも吸収される。結腸では発酵だけでなく当然に腐敗も起きるからその産物は有害であり、その影響についてはメチニコフの説に反論するものではない」と説いたように、結腸で必要なだけ乳酸は作られるのである。

 人間と異なる乳酸菌を飲んでも繁殖しないことがわかると、人間の乳酸菌を使い始めたが、現在判明している279種もの乳酸菌のなかで必要なだけ乳酸は結腸で製造されているのであり、 悪玉菌についても、大腸の動きが異常になると、内容物を腐敗させて有毒を発生させて、その分乳酸菌が侵されるために下痢となったり、動脈硬化を引き起こすようであれば、乳製品を取らない古代人も現代人も下痢や腸疾患だらけになっていなければならない。



悪玉は、人体にとって善玉より大善である

 そもそも自然に体内にある善悪多数の菌の活動力こそが熟練の腸となっていく道理であり、悪玉も善玉も無く全て必要あって存在している。悪玉とは毒物を食べることが出来るようにその毒性よりも強い毒性をもっている有用菌であり、食しやすいように炎症作用が起こる。本当からいえば単に分解吸収する菌よりも、自然治癒力により炎症が起きてそこに働く菌のほうがより善玉菌である。

 そもそも、自然な悪玉菌がまったくない無菌の蒸留水を飲むと体に悪く、むしろ様々な有害とされる菌も多く含まれている天然水が良いとされてきたのである。善玉も悪玉も、必要があって生じているわけである。

 しかし重い病気を引き起こすほどこういう理由がある。頻繁に使用する頭痛薬や胃腸薬といった薬物などの強毒素の摂取にたいして、通常の大腸菌では食せないどころか毒に当たって菌が死滅してしまったりするので、そこで耐性菌としての病的細菌が生じて、強毒素を食すという掃除処理に入り、発熱嘔吐や下痢などによって排泄されるのである。チフス菌やピロリ菌もそうである。過去からの生物学の研究で、有用菌も病的菌も、細胞質から生じていることが確認されているが、それぞれが体内に必要があって生じていることを肝に銘じたい。また、ピロリ菌の抗菌剤における放置群との長期における大規模ランダム比較試験をすべきであるが、少なくともメリットが上回る科学的根拠があると認められるデータなど現在は無い。実際、世界で厳密な調査結果、根拠があるという薬は20種類ぐらいしかないのであり、新薬など必ず危険な有害性が判明し、それを調査をするまえに姿を消すのがほとんど全てである。

 菌の数や働きよりも、腸を健全化させるためには、打撃的な化学合成物質の摂取を控えその排除に努めることで、それによって土壌同様、自然に菌は調整されて存在していくのであるから、何事も大自然を基調として考えるべきである。


病的細菌の本当の働き

 一般的に「結核はマクロファージの疾患である」といわれていほどマクロファージが結核菌を捕食していると考えられている。これは、アメーバや白血球が細菌を捕食する像を、メニチコフ以降多くの研究者が観察したとされているが、これは観察条件が疑わしい。

 千島博士は生涯そうした像は全く確認できなかったため、病的細菌が細胞内に見られるのは多分、外部から侵入したものなどではなく、血球の腐敗過程に見られるように、細胞内部にウイルス的前駆物体を経て病的細菌が自然に発生したものと推論した。

 シンポジウム「生きた細胞における宿主と寄生の関係」でルーバーはこう述べている。「細胞が病原体を捕食する現象といわれているものは、メチニコフがいった食菌作用とは近頃はよほど変わってきている。それは今明らかにされつつあるウイルスや細菌が細胞に捕食されるには、イオンや静電気的な力、あるいは化学的物質(オプソニン、トリプトファンなど食菌促進物質)の影響が大きく、さらに結核組織の大食細胞組織培養の際、その媒質中に馬の血清を加えると結核菌捕食の度が非常に高まるというシェファードの研究結果などからみて、菌と細胞との環境条件が十分に考えられなくてはならない」。

 実は、結核菌が放つ毒素や分泌物に感応する異物を種々蓄積しているマクロファージを食していると考えられる。一方、細菌が適食とする毒素を含んでいない場合は食しない

 食する際に、マクロファージが磁石のように引き寄せられるのか、光を求めて移動する葉緑体のように自ら移動するのか、あるいは観察されるようにマクロファージのほうが寄っていったのかもしれないが、寄っていった場合は捕まえている様に見えるだろう。
 食されたマクロファージは、崩壊してガレキのような滓ができる。このことは、ウエルメルはモルモットでの観察で「細菌が強勢であれば捕食した細胞のほうが崩壊してしまう」と述べていることや、ラフォードは、らい菌はほとんど細胞内に存在し、ライ菌が正常細胞を次々と崩壊して病巣拡大していくと説いたことからも類推できるが、以下の説からも裏づけられ得る。

 結核菌のみならず細菌は、エサとして適合した毒素を含んだ細胞(マクロファージなどの血球細胞や組織細胞)を次々と食して、その細胞のなかで増殖するという説がある。

 たとえばライ菌についていえば、ビオーレンスカヤは「癩菌を正常および白血病患者の血液、人の胎児の肝臓、脾臓そして肺に組織培養を試みたが癩菌はこれらの細胞や血球に有害な作用はまったく見せず、また組織片から離れた大食細胞は活発に癩菌を捕食しその結果、5~7日後には大食細胞が癩細胞に変わるのを見た。これらの細胞は細胞融合の結果として多核になり多数の癩菌を含んでいる。細胞質は多数のリポイド性液をもち、しかも泡だったような外観をもち、間もなく細胞は崩壊する。貪食された癩菌は細胞内で増殖し、いわゆる「巻き煙草の袋」といわれる充実した形の細胞形態をつくる。」と述べている。

 これにたいし千島博士は「私の推測だが、癩菌は細胞に対して無害であったわけではなく、結局数日後には細胞が死滅過程(一種の腐敗又は化膿現象)をたどり、その結果、細胞を母体として細菌が新生したものだろう。」「私がこれまでに血球や種々の細胞の腐敗過程について観察したところでは、最初、細胞外にある小顆粒、ついで細胞質が細菌に変化し、細胞核は最後に細菌へ変化している・・・(中略)・・・最後には細胞は核もろともに死滅し、細菌に解体してしまうだろう。」と推論した。

 これらの説から言えることは、細菌は適合する細胞と合体し、また細菌は白血球などの細胞を崩壊させてその細胞内から新たな細菌が増えていくということであるが、ただ人間は生命素があり生きているうちは腐敗などはしない。毒素が濃縮された血膿で細胞が貧食し変形している様と考えられる。

 人体の病気作用に関わる細菌と他の細菌の存在目的とは異なって自然発生するものと考えることができるために、進化論としての細菌ではなく、細菌の存在目的と働きを解明することこそ最も人間にとって有益な学問であると思う。もし細菌の働きを無用悪者として捉えていたならば、病気の対策および結果が反対になるほど重要であるからである。

 より解説すれば、蛆が食したものは毒素であり、もし蛆がいなければ毒素は膿となって自然排泄されるので、蛆は能動的清掃作用で、膿は自家清掃作用の生理現象であることが判る

 細菌の本当の働きを知る上で、貴重な研究がある。怪我をして化膿した部位に肉バイが産卵すると、その傷は異常なスピードで回復することは昔から知られている。
 またナポレオンの主治医として有名な外科医レーリーは、シリヤ戦争時、負傷兵の傷口にハエの蛆が発生しているほど傷が早く治ることを事実として確認している。また他の医師たちも蛆と傷の関係を知っていたが、科学的研究を行ったのが、第一次世界大戦中、ベアであり、彼は無治療で放置して傷口に蛆が発生した負傷兵にたいして観察したが、発熱も化膿もしなかったことから傷口を水で洗って確かめると創傷部はピンク色の肉芽組織で充たされていることを発見し、「この蛆は骨髄炎の外科的治療に驚くべき有効な働きをするものだ。蛆がその消化作用で組織を清掃して創傷治療の効果を高めてくれる上に、創傷部をアルカリ性にしてこれによって細菌の発育を抑制してくれる」と報告した。
 蛆なども、細胞質から細菌から生じ、細菌が融合したものであることは過去の世界の幾つかの研究どおりである。

 大腸菌の病的細菌が腸内毒素を清掃した残渣および毒素が下痢によって出るのであるから、下痢が酷いほど一時は辛いが、これは病気ではなく生理現象である。



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